はじめに
みなさんストレッチは毎日していますか?
最近は運動習慣が身についた方が増えた一方でストレッチを欠かさず行っている人は少ないと感じます。
ジムでも筋力トレーニングを行って終わったら何もせず帰る方を多く見かけます。
なんとなくしないといけないと感じている方はいると思いますがなかなかできないのが現状です。
今日はストレッチの重要性を解説していきます。
ストレッチとは
ストレッチとは、体の筋を伸ばすことで柔軟性を高める運動のことです。「ストレッチ」には「伸ばす」という意味があることから、基本的には体を伸ばす目的で行なわれます。
ストレッチが開発された歴史は意外と浅く、一般的に行なわれるようになったのは1970年代です。誰でも簡単に行なえるものですが、正しく行なわないと十分な効果は得られません。誤った方法では、効果がないどころか体に負担をかけることになるので注意しましょう。
筋トレは筋肉を収縮する運動ですが、ストレッチは筋肉を伸ばす運動なので筋トレとストレッチは対な関係にあります。
ストレッチの種類
ストレッチには「動的ストレッチ」と「静的ストレッチ」の2種類があります。目的やタイミングによって、行なうストレッチの種類を変えましょう。
・動的ストレッチ
動的ストレッチとは、一定の方向に関節を動かし、筋肉を縮めたり伸ばしたりを繰り返すストレッチのことです。
動的ストレッチはさらに2種類に分かれており、ある動きのなかで筋を徐々に伸ばしていくものを「ダイナミックストレッチ」、力を抜いた状態で筋を大きく引き伸ばすものを「バリスティックストレッチ」といいます。
運動前に取り入れられている柔軟体操の代表例が、この動的ストレッチです。
・静的ストレッチ
静的ストレッチは、反動を使わずに持続的に関節や筋を伸ばしていくストレッチのことをいいます。動的ストレッチは柔軟を目的としていますが、静的ストレッチはクーリングダウンやリラクゼーション効果を目的とするものです。筋肉に必要以上の負荷や緊張を与えることがないため、このような目的で行なわれています。
静的ストレッチは一見すると安全性が高いように見えますが、筋を痛めてしまう危険性があります。できれば、ストレッチに詳しい指導者の管理のもとで行ないましょう。
ですから、覚え方としては、運動前は動的ストレッチ、運動後は静的ストレッチと覚えましょう!
ストレッチの効果
ストレッチは単に伸ばすだけの効果ではありません。大きく分けて6つの効果があります。
・関節可動域の拡大
・筋バランスの改善
・血液循環の促進、体温の上昇
・心身の緊張緩和、疲労回復
・神経の活性化
・関節負担の軽減
があります。
デスクワークの方や、同じ姿勢を長時間とっている方は血液循環も悪くなり、疲労も溜まりやすいです。肩こり腰痛がひどい方はストレッチ不足が原因の場合もあります。
5分間ストレッチをした時の効果
ストレッチは長時間行えばいいと言う問題でもありません。ストレッチを10分すると2時間筋肉がストレッチされた状態になりますが、15分行っても2時間が伸びることはありません。
なので最長でも10分を目安に行いましょう。
実際に2人のお客様に5分間、ふくらはぎ、ハムストリング、背骨のストレッチを行い前と後に前屈をしてもらい比べてみました。
人それぞれ柔らかくなり方は変わりますが、たった5分ストレッチしただけでこのように柔らかくなります。
まとめ
ストレッチとは、体の筋を伸ばしてやわらかくすることです。柔軟性を高める効果や傷害を予防する効果があります。ストレッチには、動的ストレッチと静的ストレッチの2種類があり、目的に応じて使い分けましょう。
運動前に体の柔軟性を高めたい場合は動的ストレッチ、運動後のクーリングダウンやリラクゼーション効果を目的とする場合は静的ストレッチが効果的です。
無理をしてストレッチを行なうとかえって逆効果となる場合があります。「気持ちいい」と感じる範囲で行なうようにしましょう。